迅速測図をQGISに取り込む

迅速測図のタイルデータを,QGIS(3.16LTS)に取り込むには,

農研機構の AGInfo.JPタイル地図キャッシュサービス から,迅速測図のタイルデータを取得する。

レイヤ一覧 の『歴史的農業環境 (関東)』にある,”Kanto_Rapid-900913”か”Kanto_Rapid-900913-L”が迅速測図のタイルである。

“Kanto_Rapid-900913”と”Kanto_Rapid-900913-L”の違いは, “Kanto_Rapid-900913”が原点が南西,”Kanto_Rapid-900913-L”は原点が北西になる。

“Kanto_Rapid-900913-L”のタイルデータを使う場合には,

QGISの”XYZ-Tiles”に,次のURLを追加する。

https://aginfo.cgk.affrc.go.jp/ws/tmc/1.0.0/Kanto_Rapid-900913-L/{z}/{x}/{y}.png

https://aginfo.cgk.affrc.go.jp/ws/tmc/1.0.0/XXXXX/{z}/{x}/{y}.pngのXXXXの部分を,”Kanto_Rapid-900913”に変えると,原点が南西の迅速測図が,”Tokyo5000-900913”や”Tokyo5000-900913-L”に変えると,1/5,000の迅速測図をタイルで表示できる。

迅速測図は,基本的に2万分の1の縮尺だが,東京中心部などでは,5千分の1縮尺のものも作ったようである。

川越周辺の場合,川越城周辺は5千分の1縮尺,それ以外は2万分の1の縮尺で作成された。しかし,農研では,川越城周辺の5千分の1縮尺のタイルデータは配布していないようだ。

川越周辺の迅速測図は,

2万分の1縮尺が,

5千分の1縮尺が,

となっている。

迅速測図は,国土地理院古地図コレクション迅速測図原図(フランス式彩色図)からも見られる。