旧城の概要
旧城の概要 川越城の本丸は中央より稍々東南部に位し、方二町ばかりの所にして、本城の一部及大玄関等現存す。 昔は本丸の南北に二門あり、南を天神門と称し、北を北門と云ふ。...
川越城に於ける上杉氏
川越城に於ける上杉氏 川越城を築城し、之を本拠となしたりし上杉持朝は、当時関東に於ける勢力甚だ優越なりしが、 上州平井の上杉氏(山ノ内)等他の四家に比較して、其の所領甚だ少かりしも、...
北条氏(後北条)時代
北条氏(後北条)時代 古河、堀越両公方及両上杉等互に戦を事とし、遂に疲弊困憊何れも関東の大局を鎮むるの勢力を失ひし時、 北条早雲伊豆より起りて、風雲に乗じて小田原城を占領し、更に武蔵に侵略して、関東一円を領するに至れり。...
川越築城の原因
川越築城の原因 永享の乱後、宝徳元年足利持氏の子成氏(永壽王)年纔に十三歳にして関東公方(管領)となりしが、 其の後山内上杉、扇ケ谷上杉両氏の間に内訌起り、遂に戦争となれり、...
上杉氏時代
上杉氏時代 足利時代の始、関東の行政区割を、従来の坂東八ヶ国に更に二ヶ国を加へて、十ヶ国となせり。 即ち常陸、上野、下野、上総、下総、武蔵、相模、安房の八ケ国に、新に甲斐、伊豆の二国を附加せり。...